犬の多血症(赤血球増加症)の診断と治療

この記事は1分で読めます

多血症は名前の通り血(赤血球)が増えすぎる病気です。

症状は元気消失、食欲不振、発作、目が見えにくくなる、ふらつき、嘔吐、多飲多尿などこれといった特徴的な症状はありません。

ただ、はぐきの色が妙に赤かったり、充血しているように色が濃い場合もあります。

診断

血液検査でヘマトクリット値(Ht)と言われる値が、65%を超える場合は多血症の可能性があります。

その場合、脱水がないかどうか総タンパク質(TP)、ナトリウム(Na)、尿素窒素(BUN)をチェックします。

脱水がなければ、その次は心臓や肺に病気がないかを調べます。

心臓や肺に病変があるとうまく酸素を体に取り入れることができなくなります。

その為体に酸素を送り込む役目の赤血球を増やし、それを補おうとして、赤血球が増えることがあるからです。

心臓や肺に異常がなければ次はエリスロポエチンの血液中の濃度を測定します。

エリスロポエチンは血液を作れという指令を出すホルモンで、主に腎臓から分泌されます。

エリスロポエチンが基準値(1.3~13.4mIU/ml)を超えていると腎臓腫瘍の可能性があります。

心臓、肺に異常がなくエリスロポエチンも正常範囲内でヘマトクリット値が高ければ真性の多血症(赤血球増加症)となります。

 

治療

乳酸リンゲル、酢酸リンゲルの静脈点滴、

血を抜く:(瀉血(しゃけつ))10~20ml/kgを採血して、ヘマトクリット値を60%以下になるようにする。

それでも月に2回以上血を抜かないと60%以下を維持できない場合、

ヒドロキシカルバミド(商品名:ハイドレア)を20~30mg/kgで1日1回飲ませます。

ヒドロキシカルバミドの副作用は好中球減少や血小板減少なので定期的な血液検査を行う。

減少がひどければ薬の用量を減らします。

さらに脱毛もあるが、命にかかわるわけではないのである程度飼い主さんには受け入れてもらいます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

記事の編集ページから「おすすめ記事」を複数選択してください。