免疫介在性血小板減少症の実際の診断と治療

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犬の免疫介在性血小板減少症はたいてい皮膚に紫斑と言われる内出血のようなものを飼い主さんが気が付き来院されます。

他はおしっこの色が異様に濃い、白目のところの内出血、鼻血、便が黒いなどですね。

血液検査をするとその名の通り血小板が非常に少なくなっています。

普通に最初は血球計算機で測るのですが、たまにこの機器は信用できないことがあります。

特に血小板に関しては異常値がでたら必ず血液塗抹で血小板が本当に少ないのか機械のせいなのか確認が必要です。

*犬種ではキャバリアは血小板が普通の犬より大きく、血小板と認識されなくて少なく出る傾向があります。

診断

診断は他に病気(腫瘍、出血etc)がないかどうかを確認し、上記の症状と血小板が少ないとなると免疫介在性血小板減少症となります。

ただ、この他の病気ではないという証明が厄介で、ないものを証明するのが一番難しいです。

しかしながらないものを探しても仕方がないので、可能性的になさそうなら治療に入り、治療の効果を見ます。

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治療

基本はプレドニゾロンを免疫抑制量(2~4mg/kg)で始めます。最初食欲がない犬も多いので皮下注射か筋肉注射します。

これで次の日血小板の数が下げ止まっていたり、増えてきているなら良くなっていく可能性が高いです。

それでもプレドニゾロンの量は慎重に少しずつ下げていきます。

プレドニゾロンを使うと必ず水を飲む量が増え、その分おしっこも増えるので水を切らさないように注意しましょう。

普段はおもらしなどしない犬が我慢できずにおもらしをするくらい増えることもあります。

プレドニゾロンでの治療に反応が悪い犬は少し難しくなってきます。

他のシクロスポリンやアザチオプリンの免疫抑制剤を併用しますが、それらは効果が出始めるのに少し時間がかかるので、

プレドニゾロンに対する反応がなければ、ヒト免疫グロブリン製剤のガンマガードを使います。

用量は0.5~2.0mg/kgを6~8時間かけて静脈注射します。

ただガンマガードは費用が高く、どの病院でも置いているとは限らない薬です。

ガンマガードも効果がいまいちなら人のリウマチなどで使うレフルノミドの使用も考えます。

レフルノミドは2mg~4mg/kg/日で使用します。

*血小板を増やすのに抗がん剤の一種ビンクリスチンがあるのですが、実際それで増えた血小板が機能するのか疑問の残るところ。そして抗がん剤というくくりから、飼い主さんの使用の承諾をえられるのか?

という2点から自分は使ったことはありません。これを読んだ他先生方の意見をお待ちしております。

免疫介在性血小板減少症の原因は不明のことが多く、それゆえ一度治っても再発することがあります。

薬を切っていくのは慎重に行う必要があります。

外科的治療

脾臓で血液が壊されるのを防ぐために、手術で脾臓を全部摘出する方法もあります。

有効性は実施にやってみないとわからないというのが正直なところですけど、

やってみる価値はあるんですけどね~、飼い主さんが手術というとなかなかね・・・・・

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