犬の玉ねぎ中毒の診断治療現場の獣医師ならこうする

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玉ねぎを食べたと言って犬を病院に連れてこられる飼い主さんは多いですが、実際玉ねぎ中毒になる犬はほとんどいません。

ただ玉ねぎ中毒で重症化すると厄介ですね。

その犬自身が玉ねぎの毒素に反応しやすいという体質を持っていると考えられるからです。

食べた量が少なくてもその体質により少量でも中毒になる犬はいます。

症状

おしっこの色が下の写真のようにオレンジや茶色に変色する。

 

元気がない、食欲がない。

貧血が起こる。お家で貧血かどうかを見る一つの方法としては、歯茎(歯肉)の色を見ましょう。

重度の貧血だと歯茎の色がピンクや赤ではなく、白くなっています。普段から歯茎の色をチェックしておくと比較しやすくなり異常に早く気が付くかもしれません。

原因

玉ねぎというかネギ類(たまねぎ、ネギ、ニンニク、ニラ)の摂取が原因

診断

玉ねぎを食べたかどうかという事実で診断できる。

血液検査で溶血性貧血(血中ビリルビンの上昇がある)がある。

血液を染色(ニューメチレンブルーなどの超生体染色)するとハインツ小体やエキセントロサイトと呼ばれるものが認められる。

上の写真で青い点のようなものがハインツ小体です。

上の写真の黒い矢印の白く抜けているところがエキセントロサイトです。

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治療

玉ねぎを食べた直後なら(限度は食後3時間以内)吐かせます。

オキシドールを飲ませて吐かせる方法もありますが、効果がまちまちでその後内視鏡をした犬がいたのですが、胃の粘膜の荒れようが凄かったので、私はそれ以来一切オキシドールは使わなくなりました。

またオキシドールに特に害があるわけではないので、使っても大丈夫ですけど。下記の注射のほうが確実なので。

基本はトラネキサム酸の注射液を静脈から注射し吐かせます。

貧血や黄疸などの症状が出た後は、対症療法となります。

貧血がひどい場合は輸血をし、点滴を行い中毒を起こしている物質の排泄を少しでも促進します。

ビタミンE、ビタミンCの投与。これは赤血球が酸化するのを防いでこれ以上赤血球が壊れ貧血が進行するのを抑える役目です。

ステロイドの投与も検討します。

貧血が治まり徐々に血が増えてくるならなんの問題もなく良くなります。

貧血が重度で血液が壊れる方が早ければ死んでしまうこともあります。

同じ種類でも犬によってネギ類に対する反応が違うので、少しの量でも玉ねぎ中毒になったするので注意が必要です。

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