犬の糖尿病の診断と最近の治療法(食事やインスリンの種類)

この記事は3分で読めます

犬での糖尿病は、水をよく飲んでおしっこが多い、痩せてきたなどの症状に気が付き動物病院に来る飼い主さんが多いです。

糖尿病には2種類あり、1型と2型に分けられます。

簡単に言うと1型はインスリンが全くでなくなるので、インスリンの注射が一生必要

2型は出る量が減るインスリンに対する感受性が悪くなる為起こるのですが、インスリンを止められる可能性もあります。

犬は基本的に生涯インスリンを必要とする1型です。ちなみに猫は2型が多いです。

診断

血糖値の測定をして空腹時(絶食して12時間以上)血糖値が300mg/dl以上

おしっこに糖が出ている(尿糖+)状態で水をよく飲むおしっこが多い、体重が減っているということが分かれば診断できます。

とは上記のように書きましたが、特に空腹時ではなくても血糖値が300mg/dlを超えて、多飲多尿があり、尿糖が出ていればまず糖尿病でしょう。

2017-02-03_235521

あと最近1,2週間の血糖値を測定する糖化アルブミンというのが基準値を超えていれば確定診断を付けれます。

ただ糖化アルブミンを測定しなくても血糖値が高い、尿糖が出ている、水をよく飲みおしっこが多いと分かればまず糖尿病です。

ただ犬の糖尿病は 副腎皮質機能亢進症が引き起こしいることがまあまあある為、血液検査でALKP(アルカリフォスファターゼ)が顕著に上昇している場合は特に副腎皮質機能亢進症の検査をした方がいいです。

副腎皮質機能亢進症の場合はそれを治さないとインスリンを打っても血糖値が安定しなかったり、血糖値が下がりにくくなります。

スポンサーリンク

治療

基本的にインスリンの注射が必要となります。

最初に使うインスリンとしてNPHインスリン(商品名:ヒューマリンN)という中間型(持続時間が中間なのでこう呼ばれる)インスリンがあります。

2017-02-09_001958

用量はだいたい0.4~0.8単位/kgを1日2回皮下注射します。

皮下注射は下の写真のように背中や脇腹の皮膚をちょっと引っ張ってブスっと刺せばオッケーです

2017-02-09_001800

それを低血糖にならないようにちょっと少ない量で1週間ほど打ってから、1日の血糖値がどう変動するかを見る血糖値曲線というものを作ります。

だいたい1日~2日ほど入院させて数時間ごとに血糖値を測定し血糖値曲線を出します。

この時に中間型のNPHインスリンの持続時間が短く、血糖値が途中で高くなってしまった場合(特に5kg以下の小型犬は作用時間が短くなる傾向あり)

もう少し長時間効果のあるインスリングラルギン(商品名:ランタス)に変更します。

2017-02-09_002105

インスリングラルギン(ランタス)の用量はだいたい0.3~0.5単位/kgを1日2回皮下注射です。

NPH、インスリングラルギンでもなかなか血糖値が下がらない持続時間が短いなどのインスリン抵抗性がみられた場合は、

インスリンデテミル(商品名:レベミル)を使用します。

2017-02-09_002212

インスリンデテミルの用量は0.05~0.2単位/kg 1日2回皮下注射です。

血糖値の目標数値は100~250mg/dLです。

250mg/dL以上になると合併症である白内障になりやすくなります。

ただなかなか安定しない場合も多く、飼い主さんがおやつを与えたり、つい人が食べているものを与えたりするのが原因の事も多いです。

スポンサーリンク

糖尿病の食事

以前は高繊維で低脂肪食が、糖尿病ではすすめられていたが、最近の研究では高繊維や低脂肪食の血糖値に関する有効性はなかったという結果もある。

そのような結果からも食事はその患犬がよく食べてくれるいわゆる総合栄養食を与えればいいでしょう。

食べる量が安定しないとインスリンの量も決められないので、粗悪なドッグフードでなければ今まで通り与えてもんだとなる事はないでしょう。

ただ肥満な犬は出来れば高繊維食を与えてそれ以上太らない努力が必要です。

犬の糖尿病は一生付き合っていく病気ですが、うまく血糖値がコントロールでき、腎不全などの合併症が起こらなければ

比較的長生きできる病気でもあります。

最初は皮下注射も恐々かもしれませんが慣れてしまえば、どうって事ないものです。

血糖値は目に見えないものなので、症状がなくなったからとインスリンを打つのをさぼると大変なことになります。

インスリンを忘れず打ってください。

そして打ち終わった注射器は必ず動物病院に返してください。

針が付いており医療廃棄物ですので一般家庭のゴミとしては出せませんので。

スポンサーリンク

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

記事の編集ページから「おすすめ記事」を複数選択してください。